北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2008年5月の行事一覧

報告 モエレ沼公園の桜の森とイサム・ノグチ

開催日 2008年05月18日(日)
観察地 札幌市東区 モエレ沼公園
テーマ モエレ沼公園の桜の森とイサム・ノグチ
モエレ沼公園をデザインしたイサム・ノグチは、日本人の父とアメリカ人の母から生まれました。

戦争でアメリカの強制収容所を経験し、広島の原爆慰霊碑に「はにわ」のデザインが選ばれたが、アメリカ人であるが故に実現しなかった。しかしその一部は丹下健三氏のデザインに取り入れられた。

という経歴を読みました。

公園はゴミを270万トン埋め立てて土を盛ったことを感じさせない空間の拡がりを見せています。 

サクラが3千本植栽されています。

胴枯れ病・ウイルス病・コブ病・センチュウなどからの防御に管理されたサクラの森を、混合林でより活性化させようとする樹木医の話しを伺いました。

土壌はゴミ埋め立ての影響を将来的にも受けていくと感じました。

モエレ沼から誕生したイトトンボが日向ぼっこをし、スジグロシロチョウの仲間が舞っていました。

人々が憩っている笑い顔があります。命の宿りつつある様を目にしながら、消費を糧とした日常生活からの脱却と生物の多様性を支える大切さを問いかけた観察会でした。

さて、参加した人々にはどのように受けとめていただけたのでしょうか。

サクラの花たち
桜の森には沢山の種類が植えられています

満開のサクラ
逆光で見ると別の美しさがあります

痛々しい姿
胴枯れ病の手当をされたサクラの木

虫塚
虫やネズミが集まります。

ガラスのピラミッド
CO2削減のため雪冷房をします

雪を集めて運んでいます
雪捨てではありません 目指すはピラミッド

バックオーライ
運んだ雪を中に入れます

貯蔵室です
びっしり積まれた雪が見えます
2008年5月18日