北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2025年4月の行事一覧

手稲区星置緑地観察会

開催日 2025年04月18日(金)
観察地 手稲区星置緑地
テーマ 春一番の草花を訪ねて
 朝から太陽が輝く快晴に恵まれ参加者8人、指導員2人の計10人で星置駅をスタート。緑地に着くまで線路沿いにある星置の崖・坂の説明がありました。崖は6000年前の縄文海進の時に、陸地側に侵入してきた海によって扇状地の先端が削られてできた海蝕崖であることが説明されました。またその崖の上にある星置坂に付けられた道路開設の苦難の歴史についても紹介されました。
 緑地に着くと、昨年と異なってお目当てのミズバショウは、丁度、見頃を迎えていました。近年、乾燥化によりササの侵入によりミズバショウの消滅が言われていましたが、星置緑地サポーターの人達のササ刈りの成果があって、かなり増えてきて参加者の皆さん方を喜ばせてくれました。
白い苞に包まれたミズバショウに次いで、黄金色にブロックで咲いているエゾノリュウキンカ(ヤチブキ)も見事なものでした。これら湿地以外の乾いた場所には、キンポウゲ科のキクザキイチゲや、コジマエンレイソウも咲いていました。前者の花は白いものが多いのですが、中には紫色のものもあって参加者達はその可憐さと鮮やかさに歓声を挙げていました。また後者の花は、日高地方等に行かなければ見られないものですが、この緑地には沢山あるということで皆、関心を持って観察していました。
 このように星置緑地を代表するミズバショウだけでなく、エゾノリュウキンカ、キクザキイチゲ、コジマエンレイソウの春の妖精と呼ばれる4つの花々をじっくり観察出来て参加者、一同、満足して帰路に着かれました。

(村元健治)

エゾノリュウキンカ

キクザキイチゲ

ミズバショウ

星置緑地の木道
2025年4月18日