北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2024年10月の行事一覧

小樽市「長橋なえぼ公園」観察会

開催日 2024年10月27日(日)
観察地 小樽市長橋なえぼ公園
テーマ
 雲一つ無い好天の中、秋のどんぐりや栗の実、冬芽、北海道の冬を越える虫の不思議な生態などが見られればいいなと思いました。
 小樽では自生していないケヤキやブナやチョウセンゴヨウなど樹木が大きく育っています。昨年はブナの大豊作の年で、たくさん落ちていた種が芽を出しているところを観察する事ができました。果たしてこの後どんな成長をするのか楽しみです。
 タラノキの冬芽は小さな三角の芽がついていました。ここのエリアはタラの芽採取は禁止。まっすぐに3メートルほどに伸びて誇らしげ。カツラの黄色く色づいた葉の甘い香りの中、フユノハナワラビの胞子、オオウバユリの実の種、ノビネチドリ、サルメンエビネやサイハイランの越冬葉、ツチアケビの赤い実等を見ながら落ち葉を踏みしめての観察会でした。
 途中の2本のヤチダモの大木には、残念ながらまだトドノネオオワタムシは見ることができませんでしたが、最後に森の自然館のそばのケヤキでは、ケヤキヒトスジワタムシの第4世代がケヤキに群がっているところを見ることができました。今年は14日にはまだ少なかったワタムシが、一日たつと樹皮の隙間にびっしりと潜り込んでいる様子やケヤキの落ち葉についた虫こぶも見ることができました。
 日下部さん提案のコースを試してみましたが、例年よりも参加者の皆さんもとても喜んでいただけたと思います。今年も事故無く1年を締めくくることができました。

(小樽市  松井 典彦)

ブナの実の観察

ホオノキの糸引き

トドノネワタムシの観察

2024年10月27日