北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2023年3月の行事一覧

「キトウシ森林公園」観察会

開催日 2023年03月11日(土)
観察地 東川町 キトウシ森林公園
テーマ スノーシューで歩く春の目覚め
天候 曇り

【行程】
旭川市に隣接する東川町のキトウシ森林公園でスノーシュー自然観察会を実施しました。行動は赤線(3/11)、青線(3/4下見)を反時計回りに周回(一部欠測)。マスク装着でのスノーシュー観察会でした。

1) 集合場所は林業研修センター前の駐車場。8:30頃には何人かがすでに到着の様子。受付、スノーシュー装着、挨拶、準備体操を各自に促しアナウンスののち出発。昨年までのコースに変更を加え、変化に富んだコース設定としました。

2) 南斜面ではようやくフキノトウ1株のみのかすかな芽吹きがある程度で、多くは積雪下にあります。前日の浅い降雪のためアニマルトラッキングでは、エゾシカ・エゾリスの足跡が予想以上にたくさんあって説明に困ることはありませんでした。途中休憩タイムをとる。その後、今回最大の急登を汗をかきながら登ることになる。体力・年齢がバラバラなので今回の自然観察会では最も気をつかったコース・斜度でした。中には、より遠くにある南展望台を希望する参加者もいたが、今回はここまでとした。

3) 展望台では東川町が眼下に見え、冬の観察会では初めての場所だが、休憩と展望の良さには多くの参加者も満足の様子にホッとする。通称「お城」展望閣の屋根も眼下にあるのも珍しい光景と映る。休憩後に出発し、展望閣はスルーして、下降に移る。

4) 途中の樹木、キツツキ類の採餌跡やねぐら跡、スズメバチの古巣、その他の鳥類の営巣穴、エゾリスの足跡を観察しながらの歩きとなる。 ミズナラ・エゾヤマザクラ・イタヤカエデとその仲間・カラマツ・トドマツ・ツルアジサイ・ノリウツギ・イワガラミ・ツルマサキ・ケヤマハンノキ・シラカンバ・ドロノキ(もしくはヤマナラシか)・アサダ・ウルシの実など。

5) 観察鳥類:ハシブトガラスCV・ハシボソガラスCV・エナガCV・マヒワV・ツグミV・ゴジュウカラCV・シジュウカラV・トビV・キバシリVの9種(V:視認、C:地鳴き確認)。

【参加者】
コロナ減少傾向が続く中での実施決定でした。 一般参加:10名、自然観察指導員:8名というメンバーで開催された。 なお、3/4下見は7名で行いましたが、観察会当日と勘違いした参加予定者1名が「飛び入り」参加。この「参加者」は本番も参加してくれ、都合2回の参加となりました。

報告:柳田和美、画像:松田章子・柳田弘子

自然観察会軌跡(赤線)

最初の森の中で足跡観察

エゾリスの足跡

フキノトウの芽吹き

最大斜度に突入

カラマツ林を抜ければ

展望台にて休憩・遠景は東川町

ウルシの実
2023年3月11日