北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2010年7月の行事一覧

報告 「突硝山」観察会

開催日 2010年07月11日(日)
観察地 旭川市 突硝山
テーマ 夏の突硝山
旭川の会員が「みんなで観察会を開こう」と活動を始めて3年目。

最初の2年間は嵐山をフィールドにしていましたが、今年は旭川市と比布町の境にある突哨山を主な活動場所としています。

突哨山はカタクリの大群落で有名ですが、かつてはゴルフ場予定地として買い占められ、反対運動によって中断した後、市と町が公共緑地として買い取って保全したという経過があります。

農家の薪炭林や放牧地、畑として利用され、嵐山のような巨木の森ではないのですが、上川盆地に突きだした「緑の半島」とも呼ばれる地形で、小動物や植物の多様性はなかなかのものです。

観察会開催は、春の花に人気が集中する突哨山を通年楽しんでほしい、という狙いもあります。

夏の盛りの観察会でしたが、木陰の歩道は風が通り、とても快適でした。

観察指導員も、鳥類、草本、樹木と幅広い専門のメンバーがいて、お互いに教わりながら、ゆっくりと見ていきます。

カタクリやエゾエンゴサクで埋め尽くされる早春の華やかさはありませんが、セリ科やシソ科の小さな花々はよく見ると可憐です。ヤマグワの実が熟していて、おいしいアクセントになりました。

ウバユリや珍しいラン科の花に見入ったり、樹林の成り立ちの説明を聞いたりして、充実した時間を過ごせました。
2010年7月11日