北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2018年3月の行事一覧

「嵐山」観察会

開催日 2018年03月18日(日)
観察地 旭川市 嵐山
テーマ 早春の嵐山をスノーシューで歩こう
早春の嵐山をスノーシューで歩こう。  3/18(日),晴,時々風(5m/s)があって寒く感じる時もあったが,おおむね良好の観察会日和。スノーシュー観察会・出発9:00でしたが,装着時間を見込んで早めの集合を呼びかけたところ,全員が出発前にスノーシューを装着済みで,運営は楽だったといえるかも。挨拶の中で,本日のキーワードが「エゾシカ・食害・樹木・鳥類」であることを告げ,準備体操後に2班に分けて出発。参加した自然観察指導員もそれぞれの班に入ってもらう。下見(3/11)が終わってから,上記のキーワードを決めていたが,本番でもほぼキーワード通りの自然観察会となった。 9:00~12:00の予定だったが,柳田の勘違いから1時間も早く終わってしまった(9:00-11:00終了)。嵐山展望台で1班と2班を入れ替えて2班から下山。標高差150m,歩行距離約1.8km。1班は先行していたせいもあって,「生きた」エゾシカ御一行をカウントすると,総数50頭以上になったと思われる。足跡とか糞・獣毛(早い個体では毛が生え換わってきているらしい)にも「恵まれ」,樹皮がしっかりと食害されている箇所はあきれるほど多数存在するので,探す手間はいらなかった。エゾシカの角擦り跡は確認できなかった。2班では1班がエゾシカを「蹴散らして」移動するので,確認頭数がかなり少なかったとのこと。冬芽や植物の種子が残っているものなどの説明はあまりしなかったが,エゾシカに圧倒され,興味・関心の中心となった観察会でした。 食害樹木は、オヒョウニレ・ハルニレ・アズキナシ・ミズキ・ヤマグワ・ニガキ・シウリザクラであり,すべて説明出来た訳ではなかったが,参加者の中に樹木に詳しい方がいたので,その方の説明(ニガキ等)も取り入れさせてもらった。鳥類も予想外のオオアカゲラも至近距離に出て,それなりに盛り上がる。特に前半にヒヨドリ・トビ・ハシブトガラス・コゲラ・アカゲラ・ヤマゲラ・キバシリなどが鳴声も入れると確認できた。キツツキ類では古い巣穴・採餌痕なども確認。 後半ではハクチョウ20羽ほどの編隊が上空通過・エナガ・ヤマガラ(参加者が確認)・フクロウも確認でき,なかなか賑やかな雰囲気でした。
2018年3月18日