北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

北海道自然観察協議会

 

2025年5月の行事一覧

星置西公園観察会

開催日 2025年05月18日(日)
観察地 札幌市手稲区 星置西公園
テーマ 童心に帰って懐かしい野遊びを体験
  心配されていた天候もまずまずの中で、参加者5人でスタート。JRほしみ駅前で指導員からレクチャーを受けた後、駅に近接している「ほしみ緑地」内で今を盛りと咲き誇っているヤヱザクラの桜モールをまず見学。房状に花が垂れ下がるほどになっている様を見て、一同感動の声を挙げる。この後、モール沿いの一郭にあるヤヱザクラの見本園に移り、道内では松前公園にしかないという珍しい「御衣黄」(ギョイコウ)と言う桜を観察した。八重の花びらの色が最初、緑色だが、やがて黄色から桃色へと変化してゆくという極めて珍しい品種故、参加者たちはそれぞれ、花びらを手元に引き寄せてじっくり観察した。
 この後、本日の野遊びで使うクマザサとタンポポを採取して会場になっている西公園に到着。まずはタンポポを使った遊びとして笛、首飾り、草相撲、水車の作りについて指導員から教わった後、それぞれ挑戦。これらの中で、とくに笛作りは、短く切った茎の片方を軽く潰して口に含んで、息を吹き込むと音が出るという簡単なもの。しかし、意外と難しいせいか、幾ら吹いて音が出ない人もいた。
また次のササを使った小舟作りは、簡単なものから、少し難しいものの2種類挑戦。前者は全員難なく出来たが、後者は殆ど出来た人はいなかった。
最後にオーチャードグラース(かもがや)などのイネ科の雑草の平たい葉を使っての草笛にも挑戦。年配の人の中には、子供の頃に鳴らした経験もあってか、いとも簡単に吹けた人もいたが、その他の人はなかなか吹けなかった。しかし、何回か練習するうちに要領を得て、殆どの人ができるようになった。
 童心に帰って、ひと時、楽しい有意義な時間を過ごせたようで、、それなりに満足した様子で帰路に着いた。

村元健治
2025年5月18日