北海道自然観察協議会は自然観察指導員の集まりです。

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2010年6月の行事一覧

報告 奇跡の自然海岸

開催日 2010年06月26日(土)
観察地 小樽市銭函4丁目 オタネ浜
テーマ ハマナス咲くオタネ浜
初の砂丘観察会として炎天下のオタネ浜に繰り出しました。

ここは、小樽発祥の地であり、札幌市に隣接しながらも奇跡的に“開発されていない”自然砂浜海岸です。

貴重なのは、国内では極めて稀少になっている、
   汀線~砂浜~砂丘~後背湿地(沼)~後背林
が見事な「成帯構造」を成していまだに残されているからです。

遊び客で騒々しい浜辺の砂崖に営巣しているショウドウツバメを、一同ハラハラして見守り、砂丘草原帯に上ってからはハマニンニク、ハマエンドウ、コウボウムギとコウボウシバ、ハマヒルガオ、ハマハタザオ、これから花期のくるハマニガナ、ウンランなどの植生、さらに周辺のコホネゴミムシダマシなどの昆虫(この日は少なかった)にも観察の眼を向けました。

石狩砂丘では珍しいスナビキソウも満開でした。

日本一のカシワ天然林、旧オタルナイ川跡の沼地、今や盛りのハマナスの群落地などオタネ浜を特徴づけるポイントごとに、各指導員のトークやクイズを効果的に織り込み、自然海岸の生物多様性をアピールしました。

この砂丘帯も昨今はバイクやバギー車に侵され、さらに現在、大規模な風力発電計画で狙われています。

次世代のために、このオタネ浜を守り抜きたいです。

スナビキソウ
北海道では日本海側に多いと言われています。

ショウドウツバメの巣穴
何故か本州では繁殖しません。
ここで標識を付けた個体は
ベトナムで確認されています。

「ハマニンニクの根元には
コバネナガカメムシが居ます
…はずなんですけど…」

ハマナス(バラ科)
花期はそろそろ終わりです。

後背のカシワ林は日本一
このカシワ林でよく獲れるゼフィルスを求めて
北海道外から来る人もいます。

ハマヒルガオ(ヒルガオ科)
「君の名は」というラジオドラマで
歌われていました(古いなぁ)。

旧オタルナイ川に由来する沼の付近は
最も生態系の豊かな場所です。 この沼の後ろに3基の風車を建てる計画が進められています。

ハマナスに関するクイズです。
意外と難しいです。

コウボウムギ(カヤツリグサ科)
根を掘って筆を造ります。

バギー車の走った跡
えぐられた砂丘は痛々しい。
2010年6月26日